義母は花が枯れるように命を終えることができました

5月のある日、義母は命を終えることができました。

それは自然界で草木が枯れていくのと同じようでした。

人の死にはいろんな形があるなあということを、体験を通して感じました。

・病院で、出来る限りの処置をしてもらって亡くなる

・長年暮らしてきた自宅で、家族に看取られながら息を引き取る

・高齢者用施設で、寿命を全うする

本人や家族の思いは、様々だと思います。

医学がどんなに発展しても人の死は避けられず、誰にでも必ずやってくるのが死です。

多くの人は、死ぬ時は苦しみたくないと思っているでしょう。

苦しまないためには、できることはあります!

命の最後を苦しまなかった義母の体験をお話します。

ご飯が食べられなくなったらどうするの?

ご飯が食べられなくなっても、人は直ぐに死ぬわけではありません。

2年前に義母が3食の食事ができなった時、介護士さん達は焦りました。

・1日3食を食べられないと困る

・体力が落ちてしまう

・風邪などの感染症に罹りやすくなってしまうかもしれない

 

医療的な処置を施すと、世話をしている人達もある意味楽です。

医療的な処置では、食べられなくなった時には点滴で栄養補給し、それでも栄養不足だと判断すると胃瘻(胃に穴を開けて流動食を流す方法)をします。

三森家では医療的な処置はしないと希望していることを理解してくれていたので、時には見守ってくださり、少しでも食べられるような工夫を根気よく続けてくださいました。

 

その結果、義母は調子が良さそうな時に、食べられるだけの量を食べて、様子をみることになりました。

 

義母が食べるのは、1日1食か、2食弱。

時間帯では、朝ごはんか昼ごはんでした。

カロリーにすると400~500カロリーくらいだと思います。

半年ぐらいすると、主治医や介護士さん達も、

「適量は、このくらいの少量で十分。」とみんなが感覚で分かっていました。

この小食で、義母は2年近く生きました。

自然な死に方では、最後は水が飲めなくなる

義母の最後は老衰でした。

ある日、突然に呼吸が止まりましたが介護士さんが体を揺すって刺激すると、自力で息が戻りました。

その日から食事がとれなくなり、水も飲めなくなりました。

水が飲めなくなったら、最後の時が近くなっているということです。

私達は命は残り1週間くらいかもしれないと覚悟を決めましたが、義母は2週間生きてくれました。

 

死期を迎えた時の飲み水のことは、過去のブログに書いています。

三宅島では年寄りの看取りについて、こんな言い伝えがあるそうです。

食べられなくなったら水を与えるだけ。そうすると苦しまないで静かに息を引き取る。

最後は水だけ与えると、精神が落ち着き自然にもどる。

これは、海に囲まれた島の中で代々と家族が見守り、お年寄りを大切に看取ってきたからこその知恵なのかと感じました。

そういう言い伝えがあり、静かに息をひきとる方がたくさんいるということは、知っておくといい情報だなと思いました。

医学の学校では、食べられなくなったら何もしないことが自然だとは教わりませんでした。

私の父は、3年前の7月に帰幽しました。

食べることが大好きだった父。

私は食事介助を大切にして、看病をしていました。

徐々に食べる量が減っていく父をみていて、いろんな心の葛藤がありました。

(一番の理由は、カロリー補給の点滴を再開されたくなかったからです。それは、点滴が入るとブクブクと水ぶくれになって父が苦しくなっていくからです。)

亡くなる数日前には、体が省エネモードにシフトしたことを感じとりました。

でも、それが死への自然の過程だとは分かりませんでした。

三宅島の言い伝えを知っていたら、もうちょっと、気持ちが楽だったかなとも思います。

医師や看護師さんに相談すると「様子をみましょう」と優しく言われました。

父の入院していた病院は3次救急の病院なので、穏やかに看取るということはほとんどない所だと思います。

救急病院には、救命する使命があります。老人病院とは、対応も違います。

もし私やスタッフの方が、食事量が減り水分しかとれなくなっていくことが、死が間近なことだと知っていれば、また違った最後の時だったのかもしれないなあとも思っています。

主治医には、感謝しています。

食事量が減っていっても、点滴を入れないでくれました。

亡くなる数日前は、ほとんど食事をとりませんでした。

それが、穏やかに旅立つことができたことの1つだと思います。

■参考図書

石飛幸三(2010)「口から食べられなくなったらどうしますか 平穏死のすすめ」講談社

中村 仁(2012)「大往生したけりゃ医療とかかわるな」 幻冬舎新書

三森弥生のblog記事:2014年10月31日(金)より

命の緊急事態が起こった時には、延命治療はしないでください

義母は、ごく普通の主婦であり、母親であり、女性でした。

行政の健康診断は欠かさずに受診し、体調が悪くなれば病院を受診していました。薬も飲んでいました。

 

「義母はすごいなあ」と尊敬していることの1つにこんなエピソードがあります。

「命の緊急事態が起こった時には延命治療はしないでください。」

というカードに署名をし、持っていたことです。

そして、家族全員がその意思を尊重していたということです。

 

体力が落ち始め意思表示ができなくなった義母に変わり、家族が在宅医療の主治医に相談しました。

主治医は、全てを受入れてくださいました。

最後の2年間は薬は飲まず、医療的な処置も受けていません。

 

そのおかげで、息をひきとる最後の時は穏やかでした。

最後の時

過去2年間で4回も、命の危機を乗り越えていて、
「おばあちゃんは不死鳥みたいだね。」と、みんなで話していました。

最後の時は、とっても穏やかでした。

例えて言うならば、植物が枯れていくように自然な流れでした。

14日間、水も飲めない状況でほんとうによく頑張っていました。
毎日、少量の尿が出て、しっかりした脈がありました。

人の命の尊さ、素晴らしさに感動しました。
私との深い繋がりを感じさせてくれました。

苦しまず、穏やかに死にたい

苦しまず、穏やかに死にたいと願うのなら、

今から、

どのように生きたいか

どのように死にたいか

自分の意思をはっきりしておくことが大事です。

そして、死について周りの家族とも納得いくまで話し合っておくことです。

シンプルなのですが、多くの人ができません。

 

死はまだまだ、先のことだと捉えているからなのかもしれませんね。

 

みなさん、義母の生前には励ましのお言葉を沢山いただきありがとうございました。

三森 弥生
保健師・ホメオパシー療法家。25年間の医療現場での臨床経験を通し8000人以上をサポート。「体のしくみと検査や薬との関連性」の知識が豊富。医療の優れた面を活かしながら、自然派のホメオパシーとの融合を図っている。

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