私には母子手帳がありません
こんにちは 三森弥生/生観院鎮守です。
私には母子手帳がありません
実は私は、母子手帳を持っていません。
私の生まれは日本ではなく、
シリア・ダマスカスです。
父の仕事で、両親は新婚の頃
中近東のシリアに赴任していました。
そのとき母は、私を身ごもっていました。
今のようにインターネットがある時代ではありません。
現地の情報はとても少なく、
頼りになるのは一冊のガイドブックくらいだったそうです。
そんな中で、両親は
異国の地で私を迎える準備をしてくれていました。
日本で生まれた人には
ほとんどの場合、母子手帳があります。
そこには
出生体重や出生時間、
成長の記録などが残されています。
でも私は海外で生まれたので
母子手帳はありません。
その代わりに、母が
一冊のスクラップブックのようなものを
作ってくれていました。
私が生まれてから
日本に帰国するまでの記録です。
写真や、母が書いたメモなどが
いくつも残されています。
遠い異国の地で、
母はその一つ一つを残してくれていたのだと思います。
長い間、
私はその記録をただ懐かしく眺めるだけでした。
けれど、51歳のとき
もう一つの記録が私のもとに届きました。
それは、
母が私を産む前に書いた手紙でした。
父と親交のあった方が
95歳になり、思い出の品を整理していたときに
その手紙が見つかったそうです。
シリアから日本に送られた
母の手紙でした。
その手紙には、
臨月だった母と父が
もうすぐ生まれてくる命を
どれほど楽しみにしていたかが
書かれていました。
そして、こんな出来事も書かれていました。
ある夜、ダマスカスの街で
テロが起き、夜中に銃声が響いたというのです。
臨月の母はどれほど怖かったことでしょう。
それでも手紙には
日本の知人を安心させるように
「大丈夫でした」
と書かれていました。
母子手帳はありません。
けれど
母が残してくれた
スクラップブックの記録と、
51年後に届いた一通の手紙があります。
それは、
私の命のはじまりを教えてくれる
大切な記録になっています。
今、ソルライツを学ぶ中で
命には、数字や出来事だけではない
つながりがあるのだと感じています。
私たちは
どこから来て、
どこにつながっているのか。
そんなことを
ときどき思い出す時間も
大切なのかもしれません。
(つづく)
生観院 鎮守(しょうかんいん ちんじゅ)
天導(チューナー)/ホメオパス
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【エネルギー療法家/ソルライツチューナー/ホメオパシー専門家】