病気でお世話が必要な人の洗濯は、どうしています?
病気の人のお世話をしていると、「衣食住」の大切さを身に染みて感じます。
母の介護をしていて、気づいた私のこだわりがあります。
「洗濯では、●●をしたくない。」
こだわりを持っていることに気づいて、こだわりを私から手放したら、母の体調がよくなりました。
高齢の母の住まい
母は、病院に直結しているサービス付き高齢者住宅に入居しています。
日中は洋服で過ごし、寝る時にパジャマに着替えます。
排泄が自分ではできないから、紙パンツを使っています。
服も肌着も毎日汚れるので、洗濯物はかなりの量になります。
洗濯は、私がやっていました。(←過去形です)
介護に完璧主義は禁物ですね
母の介護が始まったばかりの頃は、怖い物知らずでした。
なんでも、私ができる。
私がやる。
とかなり、肩に力が入っていました。
片道30分の施設にいる母の所にせっせと通い、洗濯物を持ち帰り家で洗濯をしていました。
なぜ、私がそこまで洗濯に執着したかと言うと、
「洗濯では、合成洗剤を使いたくない。」
と、こだわりがありました。
一般で使われている洗剤は、合成洗剤という種類のものです。
私からみる合成洗剤のイメージは、こんなでした。
- 合成洗剤の香料はくさい
- 合成洗剤は体に良くない
- 病気の母の負担を軽くするために、合成洗剤は使いたくない
無理していると、イライラしてきます
介護を始めてから8ヶ月目。
母の乳癌の腫瘍マーカーは上がり続けるし、介護に疲れが出始めました。
なんだか、イライラしやすい。
ちょっとしたことで、ムッとするようになりました。
なんだろう、、、
もしかして、介護に疲れているのかなあ?
こういう時って、自分では分かりません。
自分で自分を客観視するのって、結構難しいです。
自分の時間を見直しました。
介護、家のこと、仕事、こどもの学校の役員。
これだと、忙しいわけです。^^
私じゃなきゃいけない?
私でなきゃいけないことって何だろう?
他の人にお願いできることはある?
と「ある」が前提の視点で、考えました。
そしたら、ありました!
「洗濯を人にお願いする。」ことです。
施設に洗濯業者さんが入っていて、有料で洗濯をしてくれます。
でも、合成洗剤が苦手な私は洗濯業者さんを避けていました。
そこで、自分に問いかけてみました。
「合成洗剤は、本当に悪?
母のために、力を貸してくれる人がいる。
私が洗濯を手放すことで、得られるものがあるはず。」
1日くらい、真剣に自分の心の内と向き合いました。
そして、委ねて、手放すことにしました。
「みんな、母のためにやってくれている。」
「母が清潔に洗濯された洋服で快適に過ごせるように、それぞれの人ができることをやってくれる。」
このような視点に切り替わる瞬間がありました。
洗濯を専門の業者さんにお任せしました
秋からは、洗濯を業者さんにお願いしました。
費用は、1週間で1,000円です。
お願いしてみて、私がとってもとっても楽になりました。
時間も、心も、体にもゆとりがでました。
どれほど、体に力を入れて頑張ってきたかも分かりました。
ゆるゆるくらいが、ちょうどいいです。
同じ頃、母の体調にもいい変化が出たんです!
このことは、また、今度にお話しますね。
私のように、家族に体調が悪い人がいてお世話をしている人達って、疲れていると思います。
頑張ることも必要ですが、どこかで息を抜けるところがあると楽になります。
お世話は、ながく長く続くものですからね。
年明けに、私と母の体験談をお話するセミナーを開催します。
1月28日(日)仙台
『保健師ホメオパス三森弥生が語る
認知症で乳がんの母と歩んだ、人生の中で一番幸せで穏やかな1年
~医療とホメオパシーの調和に支えられて~』